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狐耳尻尾

ぴょこぴょこと良く動く狐耳と、ふわりゆらりと揺れるもこもこ尻尾。
特に尻尾にはかなりの妖力が備わっており、伸縮も自由自在。
身を包めば強力な防御効果を発揮する。温度調節も可能。
 
上等な羽毛の心地よさを凌駕するその抜群の温度調節力と全てを包み込むような
至高のモフモフ加減は、例えるなら、
布団に行かねばと思いながらもついついまどろんで仕舞う炬燵の温もり。
猛暑の中、そこだけ別空間であるかの如く爽やかな風が吹き抜ける木陰。
極寒の雪山で見つけた暖炉付きの宿。人をダメにするクッションのW使い。
…よりももっと凄い。
万が一、小さくなって紛れ込みでもしたら一生出てこれなくなるレベルらしい。
 
体の内側に封じられていた邪鬼を滅した事を機に、尻尾の数が2本に増えた。
それは、鬼を封じるために内側に向いていた己の妖孤の力の100%が外に向いた為かも知れぬし、死んだ後も長年己の中で鬼を封じ続けていた母(妖孤)の妖力と、「ずっと傍に居る」との母の想いが、その身に宿った為かもしれない。
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